事務所 ほんまごめん

メモ程度に書きます

タッキーの『千年メドレー』

 

『千年メドレー』の歴史の中で、あまり語られないタッキーの千年メドレー

 

 私は千年メドレーの追っかけをしていて、あらゆる千年を見ることに情熱を注いできたわけですが、その中でも実はタッキーの千年メドレーは森田剛くんと一二を争うぐらい好きでした。(東山さんは別格です)そのぐらい好きなのに、そうだと思わない人と対立するのは面倒臭くて言ってこなかったのですが、それは人として非常にさもしいなと思ったので少し書こうかなと思います。

 

■いつ『千年メドレー』を披露したのか

KYO TO KYOスペシャル公演・MASK’98(大阪松竹座)で16歳の時にメインで披露していました。KYO TO KYOのトニセン公演時は長野くんがメインで千年メドレーを披露していました。

 

 ■どのような『千年メドレー』だったのか

私はこの『千年メドレー』を森田剛くんと対比して、シェイクスピアをベースに解釈しているので、一二を争うぐらい好きなんだと思います。シェイクスピアの作品は矛盾した人間像を描き出していて、「オクシモロン」という矛盾したことをいう(きれいはきたない等)表現法があります。タッキーの『千年メドレー』が「熱い氷(『夏の夜の夢』)森田剛くんの『千年メドレー』が「冷たい炎(『ロミオとジュリエット』)と解釈しています。この表現法に当てはまる千年メドレーにフェティシズムを掻き立てられるんですよね。情熱的だと思って触れたら冷くてびっくりするという表現が当てはまる感じのタッキーの千年は美しかった。剛くんは写真を見れば、どれだけすごい千年かお分かりに頂けると思います。

 

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引用:P誌 1999年2月号  引用:W誌 1997年11月号

 円盤化はされていませんが、事務所がビデオ収録はしています。映像がほしい。

MASK GAME → 千年メドレー → CRAZY LOVEで繋ぐ(MASK’97と同じ) 

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MASK GAME

 千年 ステップイメージ

 タッキーのこのステップが凄く好きで、それを存分に味わえた千年メドレーでした。97年から99年は他のソロ曲でもこのステップを披露していて、それはそれは美しい舞だったのです。タッキーは昔はごりごり踊っていたのですが2000年ぐらいからあまり踊らなくなって悲しかったのですが。

 

 ■タッキーが千年メドレーを踊ることの意味を考える

「MASK’98」は事務所が、タッキーに大阪松竹座最年少座長を飾らせるという意味もありました。そしてもう一つ、16歳のタッキーに座長としての責任を学ばせる意味もあったように思います。当時は私も子供でしたので、気づきもしませんでしたが『MASK』がシェイクスピア観を反映した作品であり、「千年メドレー」についてもジャニーズのシェイクスピアソングの1つです。ジャニーさんなのか事務所の偉い方が主導しているのか分かりかねるのですが、「将来のスター候補」にシェイクスピアのセリフを言わせたり、シェイクスピアをモチーフにした歌を歌わせることが多々あります。作品を通じてシェイクスピアを学んでほしいという意図があるのかなと考えています。

 

ジャニーズシェイクスピアソング例

Here I am(黄金期からのタッキーのソロ曲)

これは、ロミオとジュリエットを下敷きにロミオの気持ちを歌った曲になります。去年、佐藤龍我くんが歌わされていましたね。大人の意見を取り入れて歌うことになったと言っていましたが、おそらく事務所側がジャニーズのシェイクスピア路線というか大事に育てて行こうとしているのかなと慮ります。タッキーが名付け親の山Pもバックで踊ってます。タッキーのことをパパと呼んでた時代からちょっと経った頃ですかね?

Here I am 僕を信じて欲しい その窓から君を奪いさるから

愛してる狂い出した純情 眠る事も出来ない2人は1つになる為生まれた

Hold you night Kiss you night離さないさ

Here I am tonight真実の剣で この胸を貫き 愛を証したなら

永遠の月に照らされた横顔 Baby miss you僕は全てをかけて愛してる

闇に紛れて交わした約束で 誓うよジュリエット I never let’s go

 引用:Here I am

 

 To be , or not to beタッキー&翼の初シングル)

 「To be , or not to be(生きるべきか、死ぬべきか)」ハムレットで一番有名な独白を題名にしている曲です。真相は知りませんが、ジャニーさんがハムレットソングを希望して作られたのではないかと考えています。このハムレットの独白「To be , or not to be」ですが、ハムレットの物語には「どのように生きていくか」という哲学的な命題がテーマにあります。

 

タッキーは引退前の雑誌のインタビューで下記の通り答えています。

生きていくうえで誰もが、何かしらの役割や責任を負っていて、

コンプレックスや痛みを抱えています。

でも、僕はそういうものに向き合うことは嫌いではありません。

そういうものときちんと寄り添って生きて行きたいです。

 引用:週刊朝日2018年12月21号

 

「To be , or not to be」という曲(どのように生きていくか)を初シングルでもらった人が、「こう生きていきたい」と宣言してアイドルを辞めることほどジャニーズアイドルとして美しいものはないなと心打たれてしまいました。

ジャニーさんの作品が好きで、いろいろ調べてはいるんですが、正直ジャニーさんのことは全然理解できてないですし、わからないことしかありません。この曲もどのぐらいジャニーさんが関わっているのか不明でなんとも言えないところがあるのですが、この引退インタビューを読んでジャニーさんが伝えたかったことは伝わったんだろうと勝手に解釈しています。ジャニーさんとタッキーのインタビューの照らし合わせると、同じようなことを言っている箇所がたくさんあって、ジャニーさんが大切に育てたんだなとしみじみと思います。機会あれば、この曲を今の子たちが歌いたいと思えるようにリミックスして誰か歌って欲しいなと思っています。無理やり歌詞をねじ込んだからか、全体的に重い感じがあるんですよね。

 

花の舞う街(上田竜也 作詞作曲)

2009年の初主演舞台『ロミオとジュリエット』を経験後に、原作を下敷きに自ら制作した楽曲。甘栗時代の名曲ですね。

 

【補足】若手で「満天の星よ」を言わされた子

・山田涼介くん(『ジャニワ』)

中山優馬くん(『ANOTHER』)

佐藤勝利くん(『トニトニ』)

井上瑞稀くん(クリエ)

番外編:戸塚祥太くん作詞のソロ曲『Lonely Dancer』未音源化

ハムレットの独白(「満天の星よ」)を言わされた子は、千年メドレーの候補かな?と思って注目していたりします。ジャニワのシェイクスピア10役をした戸塚祥太くん、八乙女光くん、中島健人くん、あとマルカム役の菊池風磨くんも事務所のシェイクスピア路線なんだろうと勝手に思っています。ジャニーズWESTのデビュー日がシェイクスピア記念日なのは、確実に狙ったと思っているのですが、どうなんでしょうか、、、あとタキツバから一人タキツバと言われた彼がメインの「PLAYZONE」と「千年メドレー」を願っているのですが?

 

 シェイクスピアは芝居の原点」と言い続けてる事務所ですので、期待の星にはシェイクスピアに触れてほしいんだろうなと愚考しています。

 

 ■どのような『MASK’98』だったか ※ストーリーの詳細は別途どこかで書く予定 たぶん

初日は全体的に固かったそうですが、後半に入った感じでは声も出ていたし芝居がまとまっていた印象を受けました。ただ会場の雰囲気というか観劇マナーが身に付いていない方が多く、厳しい環境でした。また、タッキー主演の舞台なのにタッキーのアンチがたくさん居る状況でした。これには理由があって、数か月前に京都で行われていたKYO TO KYOに出演していたジュニアを応援しているお客さんが多かったことと、そのKYO TO KYOに出ていたジュニアがタッキーに対抗心を燃やしていたことをファンが知っていたので、全体的にタッキーに厳しい目を向けているところがありました。村上くんがタッキーのこと嫌いだった時代と言えば伝わるでしょうか? 何でもかんでも全てタッキーのせい、タッキーが裏で動いてる、タッキーはミス1つ許されないという感じでした。今でもそのような風潮がある気がしますが、、、光照らされる者の宿命なのでしょうか。私の座席が近かった方がタッキーの一挙一動を蔑む状況の中で舞台を見た経験がけっこうトラウマというか、いろんな人がいるもんだなと思ったわけですが。

 

 まぁ実際、ん?どうして?っとみんなが思う演出があって、大人の事情(欲望)を押し付けた結果、後のいざこざを生んだ気がします。これがなかったら、舞台全体がもっと評価されただろうにと思うのですが。詳しくは言いません。そんな大人の事情も少しずつ変わるのかなと期待している所もあります。タッキーは引退前のインタビューで次の通り答えています

僕にとってのヒーローはジャニーさんです。

いろんな個性を持つ大勢をコントロールするのは

とてつもなく大変だと思うのですが、

どんな悪ガキだろうと、夢を見られるところまで、

最後まで面倒を見てくれるんです。

自分自身のことはヒーローだとは思えませんが、

自分がされて嫌だった思いを後輩にさせないために環境を変えたり、

負の連鎖は断ち切りたい

難しいことはあっても、努力を続けたいです。

  引用:週刊朝日 2018年12月号

 

東のタッキー、西のすばると言われていた時期ぐらい、二人はほぼ同棲をしていたと言われていますが、当時のことをすばるくんは「タッキーがいたから自分を保てた、いなかったら終わってた」と言っています。突然、大人から過大に求められて逃げられない状況で自分を保つこの難しさを感じてきた人の発言はいろいろと考えさせられるところです。

 

東のタッキー、西のすばる、そして二人の活躍に悩む横山くんにジャニーさんがつけた「ロシアの横山」をどうぞ。

 

 

 ■千秋楽後にタッキーの評価が上がったが、しかし

お知り合いの滝担のお姉さまが複数回この舞台を観に行っておられて、千穐楽ではタッキーすごく良かったと言ってる人多くて安心したと言っていたのですが、それもつかの間またタッキーに逆風が吹き始めます。舞台が終わった翌月にデビュー発表の予定だったらしいのですが、ジュニアの不祥事が起きてしまします。世間ではタッキーだけ事務所に守られたというような風潮があった中、ジュニアを代表してMステでの謝罪でした。私は辞めジュを応援していたので、タッキーは関わってなかったとかいろいろ聞いていたので世間の反応はあまり気にはしていなかったのですが、全体的にタッキーに対する風当たりは強かったように記憶しています。このMステで初めて「明日に向かって」を披露したんですよね。ジャニーさんが曲を決めたのでしょうか?

 

タッキーはmusic jumpでも謝罪に近いメッセージを読み上げることになりました。

ジャニーズJr.を僕から見ると、同期で入った仲間もいれば、僕より先輩の仲間もいる。また、僕の背丈の半分ぐらいの仲間もいる。そんな大勢のジュニア達が僕にとっての仲良しの友達であり、お互いを刺激し合うよきライバルでもある。

僕たちは完璧な人間じゃない。普通の男の子。失敗もするし、落ち込んで反省したりもする。でも、向上心はみんな持ってると思う。まだまだ一人前じゃないけど、これからも頑張っていこう。そして最後に一言。ジャニーズJr.は不滅です。

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引用:music jump 1999年3月21日放送

僕たちは完璧な人間じゃない。普通の男の子。の一文はジャニーさんが考えたんじゃないかと思っているんですが、まぁいろんなことが変わってしまいました。デビューに一番近く、黄金期を作り上げた子たちが、黄金期の勢いを止めないためにデビューさせてもらえなかったというのは、どうにかならなかったのかと今でも思います。タッキーが初めてジュニアだけでMステ出演が決まった時のインタビューや、みんなでNYに行ったときにデビューできるように願いを込めて指輪を投げ捨てた話などデビューに向けてわくわくしていた時期のインタビューの話をよく読んでいたので、タッキーのananでのラストインタビューでのデビューに関する発言はちょっと何とも言えない感情を抱いてしまいました。5人グループでデビューという話がジュニアの不祥事で消え、ソロでデビューすることを新聞報道で知って、なんとか翼くんとグループを組めるよう働きかけたとかいろいろありましたね。男闘呼組が好きで、「不良」「DAYBREAK」のような楽曲を自分もデビューして歌いたかったんだろうなと思うところがあるのですが、そういった想いを飲み込んでジャニーさんの夢を叶えようとしてくれていたような気がして、ジャニー担としてはタッキーに対して心苦しいところがあるのですが、、、ジャニーさんが作る舞台の初演はタッキーばっかりだもんね、ほんとありがとう。

 

この不祥事が関係しているとはあまり思いませんが、98年~99年の映像、千年メドレー等の映像は残りませんでした。原くん、国分くん、横山くん、大野くん、滝沢くんの千年は正式には映像には残りませんでした。夢も希望も形には残らないのはどうにかなりませんか?事務所。千年メドレーの普及には原くん、国分くんの活躍が大きいのに、、、

 

■タッキーと屋良っちの関係性から見る「千年メドレー」

タッキーの最初のシンメは屋良くんでした。2007年には屋良くんが率いる舞闘冠のPVをタッキーがプロデュースし、2010年には滝沢歌舞伎で一緒に「MASK GAME」の演目をプロデュースし、2019年に「虎者」を一緒に作り上げたわけですが、なんかいろいろ繋がってきたなとわくわくしています。「MASK GAME」「千年メドレー」を経験している両者が今後どのように関わって作品を作り上げるのでしょうか。タッキーは引退時のディナーショーで「これからはジャニーズも新しいことやっていこう」と言って、観客全員にジャニーズ初の撮影大会をしていましたね。屋良っちもダンスでジャニーズの新しい道を開拓していると思います。実はシンメだった二人がどのように新しい道を切り開くのか今後が楽しみです。

 

タッキーが15歳の時に、普段はどんな曲を聴いているのかの質問に「フォーリーブス、少年隊、男闘呼組」と答えています。ジャニーズを理解しようと自ら進んで聞いてたんだよね。

そして引退時に、ジャニーズについてこう答えています。

「ジャニーズって、どの時代も1本の線で繋がっている気がするんです」

引用:AERA 2018年12月24日号

この言葉からすると、トラジャがMステでミラクルスターターを披露したのは、V6→黄金期→トラジャと繋げてきたのですか?V6がミラクルスターターを披露した時はイノッチが骨折していて、骨折したのは剛くんのせいだと書かれたファンレターを読んで剛くんが落ち込んだエピソードがあるミラクルスターターを2020年に観れてオタクは興奮しましたよ。

 

最後に

なんか書いているうちにタッキーへのラブレターみたいになってしまって、自分でも若干引いているのですが、事務所にあるであろう過去の「千年メドレー」の映像を編纂する機会があれば、ぜひ雇ってください。あとジャニーズ舞台を、ライブビューイング、ゲキ×シネとかどのような形でもいいので、観劇する機会を増やしてくれたら嬉しいです。「休みの日は仕事の宿題をする日」と16歳で言ってしまうぐらい仕事人間で、びっくりするほど頑固で、仕事に熱中してご飯食べないことがあるのを知っているので、とにかく健康には気を付けてほしいです。こっそり応援しています。

 

 

タッキーの翼くんへの重い愛エピソードを読み返しているのですが、けっこう自分の沼だったかもしれない、、、?

・自宅に泊まりに来た時に狭い場所に寝ていたのが気になって一緒に寝れるようにダブルベッドを買う

・毎年誘われていないのに絶対初日に『PLAYZONE』を観劇する

・東京ドームを貸し切って翼くんの誕生日会を開く

・誕生日を祝うためにだけに翼くんのいる大阪へ会いに行く