事務所 ほんまごめん

メモ程度に書きます

かつてジャニオタ必須科目と言われた『フォーティンブラス』を観てきた

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2003年の長野くん・村上くんが出演した『フォーティンブラス』を一緒に観劇した亀梨担と私で、かつてジャニオタ必須科目と言われることもあった『フォーティンブラス』千穐楽を観劇してまいりましたので、舞台の感想ではなく(いつも適当な話ですみません)改めて『フォーティンブラス』を考えようかな、、、?と。

 

 

ジャニーズにとって『フォーティンブラス』とは何だったのか?

今回のこの舞台『フォーティンブラス』は、つかこうへいさんの『蒲田行進曲』に影響を受けた横内謙介氏が1990年に俳優の視点から書き下ろした作品で、ジャニーズでは1995年に草彅剛さんと井ノ原快彦さんが、2003年には長野くんと村上くんが出演された作品です。さて、私と亀梨担は2003年版を近鉄劇場で観劇するにあたり、当時非常にお世話になっていた光一担のお姉さまより「SHOCKの元ネタでもあるからちゃんと見るんだよ」と言われたもんだから、1995年版は何らかの方法で見て、2003年版の台本の複製が某お店で売っていたためこっそり買い(ほんとごめんなさい、いろんな人)、ハムレットを読んだり、蒲田行進曲を見たり、『銀ちゃんの恋』のパンフレットを見せてもらったりといろいろやっていたように思います。当時も思いましたが、やっぱジャニーさん『フォーティンブラス』に影響受けてるなと。1990年といえば、ジャニーさんがプレゾン『MASK』を作った時期ですし、このころのシェイクスピア関連の作品はけっこう見ておられたのではないか?と思っています。

 

ジャニーさんの初期の作品は、ウェストサイド物語、蜷川さん演出のシェイクスピア作品、シェイクスピア翻案作品の黒澤明監督の『蜘蛛巣城』『乱』に非常に影響を受けているのではないかと考えている人間なので、ジャニーさんにとってこの『フォーティンブラス』という作品は、どういう位置付けだったのかを考えたりするのですが、、、『MASK』がアイドルの芸能人としての寿命・人間模様を描いたのに対し、『SHOCK』は演劇に熱を上げる劇団員の人間模様を描いていることから、ジャニーさんは『フォーティンブラス』を観て自分も演劇に情熱を傾ける若者たちの物語を自分も描いてみようと思い『SHOCK』の構想を立ち上げたのかな?ホンマ知らんけど。

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当時の村上くん W誌2003年5月号で特集が組まれていました

舞台についておおいに語る!!ヒナin『フォーティンブラス』

ヒナには今回の舞台への熱い意気込みを語ってもらったよ

引用:W誌2003年5月号


『フォーティンブラス』のあらすじから考えるジャニーズ舞台との関連性

お馴染みの名作『ハムレット』が華やかに上演されている、とある古ぼけた劇場。その楽屋で、売れない役者・羽沢武年が、上演中だというのにヒマしている。彼の役は、ノルウェーの若き王子、フォーティンブラス。
役名は勇ましいが、最初の出番は、芝居が始まって約2時間15分後。それもただ舞台を通り過ぎるだけ。二番目の出番は全ての物語が決着を見た後。のこのこ登場し、最後のまとめをするだけの、いわば「刺身のツマ」。

その上ハムレット役の大スターは、横暴で、陰険で、勝手に芝居を変えるわ、若い女優に手を出そうとするわとタチの悪いことこの上ない。武年ばかりでなく、オズリック役で恵子の恋人である岸川和馬やオフィーリアに抜擢されたバラエティタレント刈谷ひろみさえも、そんな大スターに嫌気が差し、楽屋には一触即発の不穏な空気が流れている。

そんなある夜、芝居のはねた劇場に、突然不気味な亡霊が姿を現す。亡霊は、自らを「フォーティンブラスの父」だと名乗り、そして武年に向かって言った。
“我が息子フォーティンブラスよ。さあ、今こそその汚れなき高潔な血を熱くたぎらせ剣を抜け。そしてその剣に、ハムレットへの復讐を誓うのだ!!”
その言葉にとまどいながらも武年は、亡霊にハムレットへの、そして大スターへの復讐を誓うのだった。

しかし劇場付きの老女優、松村玉代は亡霊の姿を見て驚いた。この男は「フォーティンブラスの父」なんかじゃない。昔、玉代が一緒に芝居をしていた俳優の岸川和春……すなわち、オズリック役の岸川和馬の死んだ父親の亡霊だ……しかし何故今頃、和馬の父が亡霊となって、思い出の詰まったこの劇場に……??
果たして武年の復讐の行方は?
そして亡霊が寄せる、この舞台に対する想いとは?

引用:『フォーティンブラス』パンフレット

ハムレット・亡霊・古ぼけた劇場で演劇に夢中になる若者たちの嫉妬や恋愛の人間模様、、、初期SHOCKと内容が重なる部分があるなぁと。

 

YOUは蜷川派?つかこうへい派?ジャニー派?

ジャニーズの舞台?役者班?なんと言うのか知りませんが、ジャニーズの面白いところは、ジャニーズという枠の中に演劇界の二大巨頭の蜷川幸雄さんとつかこうへいさんの系譜を継いだアイドルがたくさんいる事かなと。

ジャニーズ蜷川派

岡本健一木村拓哉東山紀之植草克秀

森田剛松本潤生田斗真上田竜也

ジャニーズつか派

錦織一清・草彅剛

内博貴戸塚祥太浜中文一室龍太

他?A.B.C-Z滝沢秀明

ジャニー派

堂本光一滝沢秀明

中山優馬

A.B.C-Z

ミュージカル派

坂本昌行・増田貴久・京本大我

 

最近の新しい流れ?ジャニーズ新派?

森新太郎派??

小瀧望菊池風磨道枝駿佑

中山優馬

スズカツ派??

・本髙克樹・今野大輝

・矢花 黎・ 豊田陸人

織山尚大・ 青木滉平

・舞台を観て見つけられたスズカツさんお気に入りの橋本良亮

蜷川さんに起用された面々は、ジャニーさんが蜷川さんのところへジャニーズの子を連れて行って選んでもらう形式だったりするので、事務所が決めたというよりかは蜷川選抜なわけですが、他の派閥は事務所の考えもあっての配置なのかなと。

 

そこで考えるのが、つか派(ニシキ派)に内くんと戸塚くんが配置されたってことなんですが、ジャニーさんは最終的にはニシキさんみたいに自分で演出を手掛けてほしいと思ってたのかな??ちょっと癖のある主役をやらせたい子はつか派に配置したのかな?とかいろいろ考えてしまうのですが、どうだったのでしょう?戸塚くんにおいては、つかマスターの異名(すまん、勝手につけた)を持ち、つかこうへいさん作『熱海殺人事件』『出発』『広島に原爆を落とす日』『寝盗られ宗介』に立て続けに出演するなど、演劇界においてもかなり稀有な存在でもあるのかなと。

 

内くんと戸塚くんはそれはそれはジャニーのお気に入りだったわけで、お家にも招いてPLAYZONEを見せたり、内くんにおいてはメリーさんにもすごくかわいがられていた人物でした。その内くんをニシキさんに預けたジャニーさんって何を考えていたのだろう。才能があるから芸能界にとどまってほしいと思っていたのは事実なんだろうとは思いますが。メリーさんは川崎麻世さんみたく目鼻立ちがはっきりしてて、すらっとされていて、スターって感じの方がお好みでしたよね~。その癖わかります!!

 

内くんと戸塚くんがセットで表紙に名前が載った初めての雑誌はW誌2000年12月号だと思います?自分のメモにはそう書いているのですが、、、また書庫漁ります

 

去る者は追わないジャニーさんが、内くんが事務所を辞めようとした時に「逃げるな」っと言ったのは事務所の歴史の中でも非常に珍しい出来事じゃないかとは思っています。だいぶ嘘に近い話なんでしょうが、大昔ジャニーさんの中で三バカ(すばるくん、横山きん、村上くん)で関西の少年隊を目指したグループを作ろうとしたけど、内くんという素晴らしい人材が関西に入ってきたからその計画がなくなったとか聞いたのですが、真相はどうだったんですかね?確かに舞台を拒否していたすばるくん以外の二人は舞台のお仕事を事務所からたくさん与えられていたと思いますし、そんな構想もあったのか?なかったのか??なんの話をしていたのか忘れましたが、内くんはすばらしいって話でした。はぁ内くん大好き(でっかい声)

 

ジャニーさんに影響を与えた『蒲田行進曲

さてさて、『フォーティンブラス』を作られた横内謙介さんに影響を与えた『蒲田行進曲』ですが、これまたジャニーさんこの作品ちょー好きだったよね?っておはなし。光一担のお姉さまと話したことがあるのですが、SHOCKの殺陣、階段落ち、そしてジャニーには珍しいヒロインを登場させたことは『蒲田行進曲』をベースにしているよねと。初期SHOCKでは劇中で『蒲田行進曲』に言及していたし、2012年のジャニワの時には河合くんがSHOCKの説明をするときに「階段の上で斬られた光一くん、階段をコロコロ、コロコロ落ちて。しかも4ヶ月も。蒲田行進曲だってそんなに長くやらないぞ!!」っというセリフを言わされていて、ジャニーさんがオタク?ジュニア?に『蒲田行進曲』を見ろよっというメッセージを発していて、ほーっと思った記憶があります。まぁ河合くんが一生懸命セリフを言ってるんだけど『蒲田行進曲』を知っている世代だけが笑って、知らない世代は無反応でなんとも言えない空気が流れていましたが。今の若いジュニアは『蒲田行進曲』を履修しているのでしょうか?舞台版の階段落ちの演出が良いので観てもらいたいところではありますが、映画版はNetflix?にあると思うので、ジュニアはみんな見るんだぞ!!

https://www.netflix.com/jp/title/70020769

 

中屋敷法仁演出『フォーティンブラス』のかんそう

扉座も含め過去の『フォーティンブラス』を見た人間からすると、これでもだいぶとハラスメント行為が描かれた部分は減って見やすくなっていて、いろいろと試行錯誤されたんだろうなと感じました。ただ今の時代に「性接待・対価型ハラスメント行為」が描かれた作品で被害にあっている人物が泣き寝入りする、被害者が告発することもなく最終的にみんな仲良しハッピーエンドで終わってしまう話を「ジャニーズの必須科目だから是非見てね」と言えるかと言えば、、、言えないなぁと。時代にそぐわない作品とどうオタクは付き合えばいいのだろう?と考え込んでしまった(そもそも考える頭も持ち合わせてはいないんだけど)。

 

個人的な話ですが、劇団員の人間模様や権力を持った演出家の向こう見ずな行動が描かれていたり、内輪ネタや小劇場が非常に苦手な人間なので、こういった作品をどう楽しめばいいのか未だ分からずにいるし、一生分からない気がする。

 

あとがき

観劇当日に少し時間があったから渋谷から青山劇場までお散歩してから観劇したもんだから、プレゾンを見るために汗だくになりながら坂道を登った熱い夏のあの頃を思い出してだいぶ感傷的になってしまった。そんなことがあってから内くんと戸塚さんを見たもんだから、いつも以上に輝いて見えてほんと素敵だった。内くんの劇場に響く声が「はぁ~~内くん好きすぎる!!」だったし、光り輝く背中を見て死にかけたり満足だった。戸塚くんの演技もすごく良くて、受けの演技から攻めに転じる様は見ごたえがあるし、つか調というか「あぁ~ニシキさん!!」な台詞回しもとても良かった。まぁだがしかし、二人とも声も通るし、お美しいし、表現の幅も広く力量があるからか、癖の強い役が多くてねぇ~1ミリも演じる役を愛せなくてオタク辛い笑。お二方とも悪さも闇落ち具合もコミカルさも中途半端な役や演出が多いよね、、、内くんにニョロ案件の中でも最悪なものを持ってきた事務所にはほんとに反省してほしいんだけど、、、怒ってるからな。たまには、普通にかっこいいというか、何年たっても心の中で反芻してしまうような見ごたえがある役がまわってこないかなと思ったオタクでした。戸塚さんのリチャード三世待っています

 

どうでもいいやつ

千穐楽はカテコ4回スタオベだったんですが、内くんの手の振り方が昔と同じで、ゆっくり左右に手を振ったり、グーパーしながら手を振っていて、ちょーかっこよかった。幕が下りて見えなくなりそうな瞬間に、さっと手を出してオタクにバイバイする様子はアイドル過ぎてオタクは死亡しました。コロナ禍じゃなければ一緒に見に行った亀梨担と内くんかっこよすぎて死んじゃうとか昔話とかしたんだろうけど、今回はお互い目を合わせてただただ頷くだけだったけど、これはこれで趣があった。

内くんの次の舞台も楽しみです

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演劇の神様へ 

戸塚さんに素晴らしい映像の仕事に出会わせてください。朝ドラで主人公を影から支える闇を抱えた青年役とかダメでしょうか?私にとても需要があります。戦時中の話でも大丈夫です。戸塚さんは丸刈りOKのジャニーズなので、神様とてもお気に召すと思います、どうでしょう?神様よろしくお願いします。オタクは適当にお礼はがきを送っておきます。

 

おわり