事務所 ほんまごめん

メモ程度に書きます

いつか担当が『千年メドレー』を踊る日のために③~千年メドレーの進化

 

引き続き『千年メドレー』について、事務所ごめんね形式で書いてます。

今回はどのように『千年メドレー』が進化し、受け継がれてきたかを書いていきます。

 

■ 東山さんのマイケルジャクソン版千年メドレー

PLAYZONE’95 KING & JOKER』で東山さんが敬愛してやまないマイケルジャクソンを取り入れた『千年メドレー』を披露します。『Ever Dream』が始まると「Come on」と発します。ジャニーズの舞台で「Come on」と発せられたら注意しないといけない時があります。ジャニーズ事務所はジャニーさんと野球少年たちが『ウエストサイド物語』を一緒に見たことが創設のきっかけになっていますが、その『ウエストサイド物語』で初めて発せられるセリフも「Come on」です。そしてその言葉に続くのは「Beat it」です。そうなんですよねーマイケルジャクソンの『Beat it』はここから来ています。マイケルの『Beat it』のMVは『ウエストサイド物語』を下敷きに作られています。東山さんのマイケルジャクソン版千年メドレーでもバックダンサーを引き連れて左右に動いてダンスしているところは『ウエストサイド物語』ないしは『Beat it』を感じられる演出になっています。

 

では整理しましょう!!東山さんが敬愛してやまないマイケルジャクソンの『Beat it』はジャニーズ事務所の設立のきっかけとなった『ウエストサイド物語』を下敷きに、『ウエストサイド物語』はジャニーさんが大好きなシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を下敷きに作られています。そこに『千年メドレー』が乗っかってきます。やばい世界観なんですよね。

 

 引用:『PLAYZONE’95 KING & JOKER』

東山さんはこのマイケルジャクソン版千年メドレーのダンスにマイケルの手のポースやマイケル最大のヒットソング『Billie Jean』のダンスを取り入れています。因みにマイケルの「ムーンウォーク」を日本に初めて持ち込んだのはジャニーさんです。マイケルのダンスを取り入れたジャニーズと言えば2015年に堂本光一くんが『SHOCK!』を披露されていますね。(マイケルと言ったらSMAPの中居くんも!!)この東山ライン続いてほしいのですが…

 

さぁ、このマイケルジャクソン版千年メドレーを継ぐ人がいるのかな?とか思ってたんですが、いたんですよ。え?誰かって?あの男です。あの男がやり遂げるんです。そう村上信五です。村上くんは2005年関ジャニ∞サマースペシャル2005<前夜祭>でShe's A Woman版の『千年メドレー』を披露するのですが、12人のジュニアと一緒にマイケルのダンスっぽい(『They Don't Care About Us』)群舞を取り入れた『千年メドレー』を披露します。

 

KTK時代にバックで『千年メドレー』を踊っていた時から嵐の大野くんに踊り方のコツを聞いたりしてたしこの曲に思い入れがあったのかな??其れはさておき、この村上くんの「良いと思ったモノを積極的に取り入れ披露し、事務所の歴史に名を遺す」には感心してしまうところがあります。村上くんは、主演の一人芝居でも先輩へオマージュを捧げたり、V6井ノ原くんの雑誌の連載に感動して編集部に感想(ファンレター)送ったり(オタクの鏡かよ)と、何かしら事務所の歴史に爪痕を残しています。何て言うんですかね、、、取り敢えずやってみようの精神??「やっててよかった村上式」を後輩たちには引き継いでほしいところです。

 

東山さんに真正面から挑む堂本光一の『千年メドレー』

1997年に「LAWSON PRESENTS KinKi Kids '97」で披露するわけですが、後述する光一くんがデビュー年( '97)にやり遂げたことを踏まえて『千年メドレー』を見るとなかなか趣があるんです。この時に披露したのはShe's A Woman版の『千年メドレー』ですが、曲がリアレンジされており光一くん用の『千年メドレー』になっています。衣装はおそらく『MASK』の東山さんと同じではないかな?と思います。演出はどことなく『MASK』を思わせる部分が出てきます。

 

KinKi Kidsは1997年に事務所の大きな期待を背にCDデビューをします。事務所の悲願であったミリオン達成(事務所としてはマッチ以来2作目)、平成最初のミリオン達成者、そして舞台・コンサートに加え24時間テレビの総合司会、ドラマの主演を務めるなど本人曰く記憶がないほど忙しい日々を過ごします。忙しすぎる日々においても作品には妥協しない光一くん。主演ドラマ『ぼくらの勇気 未満都市』の主題歌用に坂本龍一氏から曲を提供いただいたにもかかわらず、別の曲(愛愛)の方が適していると変えさせ、KinKi Kidsふたりでセカンドシングルのタイトル「青春の光」に反対し、「愛されるより 愛したい」に変更させます。当時19歳デビュー1年目の出来事です。ジャニーズの看板を背負ってアイドルをするって言うのは、これぐらいモノづくりに対する覚悟がいるのかと感嘆してしまいます。

 

また、1997年の光一くんは果敢に東山さんの作品に挑戦した時期でもありました。

サンチェさん(振付師の先生)経由でボクが「アンダルシアに憧れて」をやったことについて東山さんがどう言っていたかいろいろ東山さんの話を聞いています。今年の夏、「PLAYZONE」で東山さんがソロでやる「CHARLESTON」についても、「絶対に光一がマネできないような素晴らしいものにする」って言っているそうですね。なんだかうれしくなっちゃいます。タップも入っているそうですから、ボクにはできないと思いますが、”できればタップの部分だけ外してやらさせていただきたい予約”をさせていただきます。

引用:'97アイドル誌インタビュー ※切り抜きの状態で残していたので雑誌名不明 ごめんなさい

東山さんへの挑戦でもあったという視点で、光一くんの『千年メドレー』を見るとまた違った見方ができるかもしれません。

 

 引用:LAWSON PRESENTS KinKi Kids '97 VHS

 

 今井翼の情熱の4つ打ちロック『千年メドレー』 

ジャニーズ ダンス四天王のひとり、今井翼くんが誰も想像できなかった『千年メドレー』を披露します。そしてこの『千年メドレー』は最も長い『千年メドレー』なんです!!その時間なんと「7分36秒」(通常約6分)自分でも気持ち悪いなと思いながら時間を計測したんですよね笑

みなさん見たいですよね、この今井翼くんの『千年メドレー』!!だけどね、、映像ないんですよ😢このステージの映像は円盤化されませんでした。

 

事務所のバカヤローーーーー

 

なので、当時の観劇メモからどのような『千年メドレー』だったかを書いていこうと思います。

 

翼くんはAll The World is A Stage版を披露します。『千年メドレー』といったら白シャツでキレッキレに踊るというイメージを一瞬で覆します。まず火山から飛び出して登場します。何を言っているのか分からないですよね、、もう1回言います。火山から飛び出して千年メドレーを歌い始めるんです。マグマを思わせるような赤い衣装を身にまとい、そして4つ打ちロック調にリミックスされた『千年メドレー』に、フラメンコを取り入れたダンスを乗せてきます。『World's Wing 翼』まさに翼ワールドの『千年メドレー』です。07年よりもさらに進化した08年の千年メドレーが特に良かったです。

 引用:『World's Wing 翼07』

 

 Ever DreamからAll The World is A Stageに入る間奏(ロボットダンスのところです)で翼くんが凄いことをします。ロボットダンスをするところの前にフラメンコのサパテアード (足音)の場面を導入します。会場全体に「ドンドンドン ドンドンドン」と足音が響き渡ります(20秒ぐらい)会場全体に足音を鳴り響かせ、観客の鼓動と足音を共鳴させることで、観客を舞台へ引き寄せる演出をします。

 

翼くんは以前雑誌のインタビューで「(ショーは)魂が共鳴した瞬間感動が生まれる」と答えていて、まさにそれを実現したステージだったと思います。翼くんの『千年メドレー』は歴代で一番ジュニアが踊った『千年メドレー』であったとも思います。バックダンサーはM.A.D.だったんですが、あの踊れるジュニアたちがはぁはぁしながら踊っているのはある意味衝撃でした。ジュニアに関する観劇メモを読み返したんですが、こっしー(現ふぉ~ゆ~越岡)の踊りが史上最強とはメモしてるんですが、他は辰巳の顔が良い、やはり辰巳の顔が良い、、、しか書いてなかったです。ごめん

 

さて、この翼くんのフラメンコを取り入れた情熱の『千年メドレー』にもヤツの影響が見え隠れします。もうわかりますね、、、村上信五です。2005年に村上くんが披露してからは、「ぶぶぶの歌」と言われるほどオタクの頭の中は「ぶぶぶ」でいっぱいになってしまいました。そこで翼くんは「ぶぶぶ」の歌詞を変えてしまいます!!「ぶぶぶ」を「No No No No No~Wow Wow Ta Ta Ta Ta Wow Wow Wow~」と長さも変え、オタク達の植え付けられた「ぶぶぶ」を取り除くことに成功します。これがめちゃくちゃかっこよかったんですよね~もう一回見たいよ~

 

KYO TO KYOの『千年メドレー』

舞台KYO TO KYOは1日5公演ある日もあったので、一日中『千年メドレー』を聞け、仕事帰りに『千年メドレー』を聞いて帰ることができる魔の館でした。KTKでは「ヒガシの千年(本家)」と「新千年」の二つがあったように思います。※発売されているVHSと内容は1年目、2年目はジュニアの演出が反映された舞台でした

 

「新千年」はかなり省略された短い『千年メドレー』で、曲が終わると棺から大野君やすばるくんが出てきてcrazy loveを歌いだすというものだったり何パターンかあった気がします。演目も予定演者も当日変わることが多かったで、たまに千年が無い日もありました。(コラッッッ😡)

 

また、ミュージックステーションでKTKの番宣も込めて光一くんが千年を披露するんですが、バックで踊る黄金世代のジュニアが光一くんに負けじとゴリゴリ踊るところが見所です。別の世界に飛び立ったJr.達も本当にかっこいい😢今井翼くんにおいては、KTKでジャニーズの母こと森光子さんに「ダンスが上手くなりましたね」とお褒めの言葉をいただいた時期でもあります。また、こけら落とし公演でV6の森田剛くんが披露した『千年メドレー』がかっこよすぎた件は、KTKが終わる頃も言われ続けていた記憶があります。このKYO TO KYOの衣装ですが、2014年に Snow Man(少クラ)、2018年に HiHi Jets(少年たち)で着ていたように記憶しています。ジャニーズの衣装の持ちがよいのは素晴らしい衣装さんのおかげですね。本当に感謝

 

 

■ Travis Japanが『虎者』で披露した『千年メドレー』

次々とメンバーが離脱したり、ジャニーさんから「君たちをちゃんと見れてなかった」と言われてしまうほど社長の視界に入ってなかったTravis Japanが、ダンススキルを高め「ジャニーズNo1のシンクロダンス」の地位を確立し、掴み取った初主演舞台『虎者』において、マッチデビュー35周年記念コンサートのバックダンサーに起用してもらった時に作っていただいた衣装を着て、『千年メドレー』の伝統ひいてはジャニーズの伝統を受け継いだことにとても感慨深いものがありました。マイケルジャクソンの振付師でもあったTravis Payneによって選出された彼らが『千年メドレー』が誕生した『PLAYZONE』出演を得て、自分たちの舞台で『千年メドレー』を披露する流れは最高のエンターテイメントだと思ったり。

 

Travis Japan の『千年メドレー』では、「バークレイ・ショット」ないしは「42nd Street」を思わせる演出がありました。1933年公開の伝説的ミュージカル映画『42nd Street』で一躍有名になった振付師バスビー・バークレーが生み出した「バークレイ・ショット」(上から見ると万華鏡のように見える)が取り入れられたように思います。

 

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『42nd Street』の舞台  日本初演は少年隊に錦織一清さんが出演されています。またそれを思わせる演出は『Endless SHOCK』や『PLAYZONE』で数多く出てきたりとジャニーズにとても影響を与えた作品でもあります。

2013年の『PLAYZONE』で屋良くんとTravis Japanがお祭り忍者の演目で披露した「バークレイ・ショット」はジャニーズトンチキという最高のスパイスが加わった演出になっているので、まだご覧いただいていない方は是非に。

 

『42nd Street』の演出が盛り込まれた『Endless SHOCK』や『PLAYZONE』に出演したTravis Japanが千年メドレーにもこれを取り入れて披露したのはすごくいいなぁなんて思いました。ジャニーさんは個性が大事と言っていたこともあり、後輩たちが『千年メドレー』を披露するときに、自分たちが経験したことから得たモノ(個性)を発揮していく姿に感動してしまうところがあります。

 

個人的には、宮近くんがTravis Japanとして初めて雑誌に載った際のインタビューや

「マイケルジャクソンにあこがれていて、『This is it』のDVDを見て自分なりに踊ってみてるよ」

引用:POTATO 2012年5月号

Travis Japanになる少し前に、中村海人くんと別の道に進んだ2人と初めて雑誌に載った際のインタビューで

目標は今井翼くんと屋良くん。いつか『PLAYZONE』みたいな舞台に出れるように、がんばります

引用:MYOJO 2012年5月

との発言していたので、千年好きの友人たちと「千年の候補者が現れたね」と話していたのを思い出しました。また、如恵留くんの東山さんに引けを取らない伸身バク宙を見て、バク宙始まりの『千年メドレー』の後継者だと思っていたのでとても良かったです。私は岡山の偶然を、友人は兄組の『千年メドレー』を夢見ていたのですが、、

 

トラジャの『PLAYZONE』での印象は、七五三掛くんの初出演時は中学生だったしプレゾンで腕立てしていたなとか、吉澤閑也くんはふぉ~ゆ~に尊敬していると言ったら、辰巳くんから「1秒も手を抜くな」って話してもらったと雑誌で言ってたなとか、中村海人くんは中学生でカテコ出られなかったり、兄組と差があって大丈夫かと心配していたんですが(今はそんなの嘘みたいにダンス上手!!)、彼らの成長も感じられていろいろと感慨深かったです。翼くんと屋良くんのバックに中学生から参加できるダンスの能力って今思うと凄いな、、、

 

Travis Japanが初めて9人でW誌に登場したときに、別のページで松松が載っていて

松田「ボクとまちゅく…あ、松倉のこと " まちゅく " って呼んでます(笑)

引用:WINK UP 2013年8月号

 まちゅく??なんだこのブランケットにくるまった天使たちは、、と思っていた松松コンビがTravis Japanに加入するとは当時は思いもしてなかったのに、今ではTravis Japanに不可欠なメンバーだなと感じたり、踊りにグループの歴史の重みが加わって、Travis Japanの『千年メドレー』に圧倒されてしまいました。ほんとよかったよ。

(Mステの手話を取り入れたダンスもよかったし、#単独出ると思わまあがぁ の岡山弁のタグはちょっと涙でたわ、、、)

 

 

 

いろいろと事務所・各方面ほんまごめんっと思いつつ、たくさんの人に『千年メドレー』を知って欲しいんだというブログでした。終わり